トイレのしつけが100％できる子は、ほとんどいないと考えていただいてよいと思いますよ。トイレにちゃんと出来る子であっても、糞などはポロポロ縄張りを示すために落としていきますし、おしっこであっても、ちょっと間違ってここにしちゃった！などということも、よくよくありますからね。完璧なうさぎさんはそうそういないものです。みんなあちこちしちゃうものなんだと、捉えていただくほうが、飼い主さんとしては気が楽かとも思いますよ。
それでも、出来る限り決まったところ（トイレ）にしてもらいたいというのは、皆様同じ気持ちなのだと思います。ですがこれは飼い主さん側からの意見ですよね。うさぎさんからしてみれば、自分の縄張りを示すためには必要な行動ですから、この本能による行動も理解していただきたいと思いますね。
ソファーの上などは、飼い主さんのにおいがたくさんついている場所ですよね。ここに自分のにおいをつけて、縄張りを主張したり、もしくは自分の方が偉いという表現方法として、優位性を示していることなどでも、糞やおしっこをすることでしょう。うさぎは、自分が一番になれる環境であれば一番になるし、そうできない環境であれば、それはそれで適応するということなのです。ですからソファーを汚したくないということであれば、ソファーに乗れない状態にしてあげることが必要なのです。
そして、ケージな中でのトイレの使い方をもう一度よく観察してみてください。ほとんどがトイレでおしっこしている中で、まれにほかの場所にするということならば、多めにみてあげる寛大さも大切です。トイレ以外の隅ではおしっこの体勢がつくれないように、場所を塞いでしまうことなど、環境に工夫をしてみるとよいかもしれませんね。
うさぎのトイレのしつけは、その子その子で覚えるまでの時間などは異なりますが、ある程度はできるようになると思います。ですが、やはり中には一カ所に決めることができない子もいるはずです。性別や年齢、そして飼育環境など、いろいろな理由があげられるのかもしれませんね。この場合は、衛生面を保てる環境や、飼い主さんがお掃除しやすい環境を作り上げていただくと良いのだと思いますね。