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フードの選び方

うさちゃんにとってフードとは、ペレット状になった栄養補助食品のことです。
フードには、うさちゃんに必要な栄養が配合されていて、バランスよく摂取することができます。
うさちゃんの主食は牧草ですが、副食としてのフードも、栄養を補給するために欠かせません。
現在は、さまざまなメーカーからたくさんの種類のフードが販売されています。


フード選びで大切なのは、まずパッケージをよく見ることです。原材料、成分表、そして消費・賞味期限の表示がきちんとされているものを選ぶようにしましょう。
最近のフードは、ライフステージ別やサプリメントを配合したものなど色々なものがありますが、選ぶポイントは、1つの項目だけにこだわらず、原材料の種類や数、ほぐれやすさ、繊維の粗さなどを総合的に見ることが大切です。また、うさちゃんの品種ごとの体質や肥満、毛球症対策などに合わせたものもありますから、うさちゃんの健康状態に合ったフードを選ぶようにしましょう。


フードの硬さには、ハードタイプとソフトタイプがあります。ソフトタイプは、原料を細かく粉末にしてあるので、ほぐれやすいのが特徴です。あまり咀嚼する必要がありませんから、高齢なうさちゃんや病気のうさちゃんに適しています。ハードタイプは、フード自体が硬いものと粗い繊維を固めたものがあります。うさちゃんの歯や消化器官の働きのことを考え、なるべく粗い繊維を含んだものを選ぶようにしましょう。


フードを選ぶ時は、1種類に絞るのではなく、複数のフードをミックスして与えるのがおすすめです。フードはそれぞれに工夫されて必要な栄養は含まれていますが、1つだけ与えていると栄養が偏ってしまったり、ロットが変わると味が変わってしまうこともあります。普段からさまざまなフードに対応できるようにすることで、環境の変化に強いうさちゃんになれるでしょう。


オールステージ対応

フードには、うさちゃんの年齢に合わせたものもありますが、全年齢対象に作られたフードも多くあります。
全年齢対象は、うさちゃんに必要な栄養分はもちろん、それ以外にメーカーがそれぞれに工夫して、乳酸菌やハーブ、サプリメントなどを配合しています。年齢を問わず、肥満気味や食いつきが悪いなど、うさちゃんの状態に合わせて選ぶことができるのが特徴です。

成長期向け(粗たんぱく質多め&粗繊維少なめ)

生後6ヶ月くらいまでは成長期と言われる、体を作る大切な時期です。
アルファルファ主原料の高タンパクなフードを好きなだけ食べさせるのがおすすめです。
ただ、初めはお迎えしたお店で食べていたものをあげ、新しいフードに切り替ええたい際には、徐々に混ぜて慣らしてあげるようにしてください。
また、うさちゃんによっては生後4~5か月で食べる量が安定してくる子もいます。アルファルファ主原料のものをメインにしつつ他のフードもあげるようにするといいでしょう。

青年・維持期向け(粗たんぱく多め&粗繊維多め)

生後6ヶ月~5歳くらいまでは、体が大人へと変わり、肉体的、精神的にも安定してくる時期です。
3歳くらいまでは、まだまだ充分な栄養が必要ですので、アルファルファ主原料の高タンパクなペレットでもいいでしょう。
ただ、成長の早さはうさちゃんや品種ごとに違いますので、成長に合わせてチモシー主原料のフードへ切り替えていくといいでしょう。

壮年期向き(>粗たんぱく質少なめ&粗繊維多め)

5歳を過ぎてくると、運動量が次第に減り、体の代謝も落ちてきます。
肥満にならないように、低タンパクのチモシー主原料のペレットに切り替えましょう。免疫力強化のサプリメントが配合されたフードもおすすめです。


シニア向き(粗たんぱく質少なめ&粗繊維少なめ)

8歳以降の老年期には、食欲も落ち体力も落ちてきて、足腰などの関節も弱くなってくる時期です。
消化能力も若い頃より衰えてきますから、お腹に負担の少ない低タンパクで繊維質も少なめのフードがいいでしょう。
免疫力強化のサプリメントが配合されたシニア用フードもおすすめです。