カロリーが低く、低たんぱく、低カルシウムで繊維質が豊富なので、すべての年齢に適した牧草です。適度に硬さもあるので、歯の摩耗にもかかせないでしょう。
成長が早いので、春から冬の初めにかけて2～3回収穫が可能です。
1回目に刈り入れしたのを1番刈り、2回目を2番刈り、3回目を3番刈りと言い、回を追うごとに茎や葉は柔らかくなりますが、繊維質は少しずつ少なくなっていきます。
刈り入れのしやすさから流通量も多く、手に入れやすいのが特徴です。うさちゃんによって、好みの硬さが違いますし、産地によって味も変わってきますから、色々なチモシーを試してみましょう。

うさちゃんのメインの牧草には、低カロリーで高繊維質のチモシーがおすすめですが、うさちゃんにも好き嫌いがありますし、食欲がない時などにチモシーを食べてくれない時は、チモシー以外のイネ科の牧草をあげるのも一つの方法です。ぜひうさちゃんに合った牧草をあげてください。

●イタリアンライグラス

香り高く、茎は細くてほのかに甘みがある嗜好性の高い牧草です。栄養価も高く、アミノ酸の種類、含有量ともに豊富であることから”イネ科の王様”とも呼ばれています。

●オーツヘイ

えん麦を青刈りし、乾燥させた牧草です。たんぱく質、脂質、繊維質がバランスよく含まれています。嗜好性が高いので、牧草が苦手な子に与えるといいでしょう。穂の部分は糖質が高いので、与え過ぎには注意したいですが、食欲のない時などにはおすすめです。

●オーチャードグラス

チモシーよりも再生力にすぐれ、世界的に広く栽培されています。年に3～4回収穫することもできます。チモシーより香りが甘く柔らかいので、チモシー1番刈りのように硬い牧草が苦手なうさちゃんにおすすめです。

●ウィートヘイ

ウィートヘイは甘い香りがして嗜好性が高いので、牧草が苦手な子におすすめです。また、繊維質が粗いため、消化管の働きを活発にします。

●オオムギ

ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な牧草です。嗜好性が高く、柔らかいので牧草が苦手なうさちゃんにおすすめです。

●クレイングラス

葉と茎が細めで柔らかいため食べやすく、高繊維・低カルシウム・低タンパク質・低脂肪で低カロリー・高繊維質な牧草です。チモシーと比べて低カルシウムなので、成長期以降のうさちゃんに適しています。

アルファルファは、イネ科に比べてたんぱく質やカルシウムが豊富です。嗜好性が高く、栄養価も高いので、成長期のうさちゃんや食欲減退時、病気からの回復時、高齢うさぎの栄養補給などに最適です。
普段からの補助食に使ったり、牧草嫌いな子にはチモシーと混ぜてあげてもいいでしょう。

※健康な大人のうさちゃんには、カルシウム過多になる可能性があるので、健康な子にはチモシーをあげてください。

さまざまな種類の牧草やハーブを混ぜ合わせることにより、味と香りで偏食対策ができる牧草です。
食事の幅を広げるのはもちろん、牧草嫌いな子、食欲のない時にもおすすめです。

旬の味を感じてもらうためにおすすめなのが「生牧草」。
うさちゃんにとって必要不可欠な牧草ですが、乾燥牧草があまり好きではない子も生牧草は喜んで食べてくれる子が多くいます。おやつ代わりにあげてもいいかもしれません。乾燥牧草に比べて水分が多いので、あげすぎには注意しましょう。
収穫できる時期や入荷数も限られていますが、ぜひお試しください。

牧草嫌いの子や牧草アレルギーのある飼い主さんにおすすめなのが、牧草代用ペレットです。
牧草を固めているので、粉が出にくく、食べやすいのが特徴です。
1種類の牧草だけで作られたもの、数種類の牧草が入ったものがありますので、うさちゃんのお好みに合わせて選んでください。
肥満気味の子には、フードを減らして混ぜると、満腹感が出てダイエットにもなります。形状は、ペレット、タブレット、キューブ型があります。