頻繁に見られるうっ滞について
ミニレッキス♂5歳になるうさぎが3歳頃から頻繁にうっ滞になり、度々病院に通っています。ペレット、牧草はオ-ツヘイをたくさん食べ、水もたくさん飲んでいましたが、いつも前触れもなく急に食欲不振になり、飲まない、食べなくなり、排便、排尿もしなくなります。獣医に相談したところ、その子の体質によるものかもしれないと言われました。精密検査も試してはみたものの暴れてしまい、これ以上は危ないということで検尿検査だけしました。検査の結果は問題は見つかりませんでした。ただ、最近盲腸便が汁っぽかったりしていました。お世話はきちんとしているつもりでしたが、やはり獣医の言うとおり体質によるものなのでしょうか。(一部中略)
草食動物のうさちゃんは食事となる植物の消化には時間がかかるために、消化管は常に動き食べた食事を胃から小腸へ、小腸から大腸へと運んで排泄へと促しています。様々な理由からこの消化管の動きが鈍ってしまうことで、食べたものが胃や腸に留まってしまいうっ滞が起きます。原因としてあげられることは、食事内容からでは繊維質の不足、デンプン質を多く摂取していることなどが上げられますが、そのほかにも運動不足や異物を食べてしまうことなどからも、消化管の働きに影響が見られることが考えられます。様々なストレスも大きく関係していて、今回のように長い年月の間繰り返される場合には、症状が見られる際に関連性がないかという点を探っていただくことからも、原因を突き止めてあげられると思います。症状が出始める際に取り巻いている環境などに関連性があることも少なくなく、天候が関係している場合などもあるようです。今回のうさちゃんは前触れもなくということですが、そんな中でも何か関連性が見えてこないかを探るために、取り巻いている状況を詳しく記録していただくこともよいのではないでしょうか。天候が急に変わった、食事内容や量が変わった、飼い主さんの動向の変化など見えてくることがないか、そして突発的でも見られる時期の間隔などに見えてくることがないかを探っていただくことで、うさちゃんの体質の他にも原因として考えられることが見つかるかもしれません。盲腸糞が水っぽい様子が見られていますので、消化管の働きが普段とは異なっていることは考えられるようです。この状態が元へと戻る様子があり元気になってくるようならば、盲腸糞の変化がサインのひとつともいえるようになると思います。寒さも本番に入りましたのでうさちゃんが過ごす環境なども改めて確認していただくことも大事です。去年と同じだから安心ではなく、年齢を重ねた分快適な環境が異なってくることもあります。ストレスなども大きくかかわっていますので、今のうさちゃんに合った環境を与えてあげられるように考えていただくことも大切なのかもしれませんね。これまでの経緯から推測すると、今後も同じように症状が見られることが考えられますので、その場合は迷わずに獣医師にご相談いただきながら、その状況に合わせた治療を行っていただけるように診ていただきましょう。
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