月齢などから思春期を向かえてきている可能性は十分に考えられると思います。特に環境が変わったこともないようですから、環境の変化による行動というよりも、お年頃になったことでの主張と捉えられるようではないでしょうか。ただ、大きな環境の変化がないという場合でも、飼い主さんの行動も含めたうさちゃんを取り巻いている環境全体などを改めて観察いただくことで、行動の変化のヒントなどが見えてくることもあります。ケージ内でのトイレの場所は決まっている様子ですので、トイレ自体はうさちゃんもちゃんと理解していることと思います。ケージから放されてサークルで過ごしている時に、トイレの縄張りが不明確になってきていると捉えられます。自分のにおいをつけて自分の場所だと主張することでも、おしっこや糞を見せます。以前はトイレへと戻っていたということもありますので、うさちゃんの気持ちに変化が見られてきたのでしょう。サークル内のどの場所でよく見せているのか、においつけではなくトイレの場所を別に作ろうとしているのかという点も探っていただけると思います。もし、一か所などと決めているような場合はサークル内にトイレを設けていただくこともひとつの方法です。ただ、ケージの中のトイレのみと理解してもらいたい場合は、トイレ以外で見せた時に一旦ケージに戻してあげることを繰り返していただくことで、なぜケージへと戻されたのかを教えてあげられるようになると思います。トイレ以外のにおいは取り除くことも引き続き行いながら、うさちゃんの行動を観察いただくことになるようです。においつけはうさちゃんの本能や習性行動でもあります。また興奮することでも見られる行為でもありますので、サークルの中での過ごし方なども観察いただきながら、対応いただくことになります。これらの行動が習慣となってしまう可能性もありますので、サークル内の環境をガラッと変えてみるということもひとつの方法かもしれません。今のうさちゃんの気持ちを探っていただきながら、まだまだ試行錯誤いただくことになるようです。