もうすぐ5か月のうさぎさんですから、体付きもだいぶしっかりとしてきていることと思います。順調に体重も増えてきていて、目安となる体重も見えてきたことから、ペレットの量の制限をはじめていただく時期に入っているようです。今現在のうさぎ事情では、大人うさぎさんに与えるペレットの量がぐんと減ってきています。以前は体重の3～5％程度の量が適量といわれていましたが、今は体重の1.5％程度になってきている風潮があり、1㎏のうさぎさんであれば15ｇが一日量となります。ペレットの量をしっかりとコントロールすることで、牧草を食べてもらえる環境をつくることにも繋がっています。生後5か月はまだまだ成長期でもありますし、生後6か月を過ぎて大人の仲間入りをしても、体を維持するためにも栄養が必要ではあります。骨格や肉付きなどからそれぞれのうさぎさんごとの適正体重が見えてきますので、その体重を指標にしていただくことで、肥満も予防できる健康な体つくりもできるのだと思います。適正体重が1㎏という場合で、1.1㎏や1.2㎏になったらすぐに太り過ぎということではありません。数字だけを見るとオーバーしていますが、うさぎさんの肉付きによって太り過ぎかどうかが変わってきます。うさぎさんの骨格（背骨など）が触ってわかるようであれば許容範囲といえると思います。こればかりはうさぎさんを直接見ないことにはなんとも言えない事ですので、かかりつけの獣医師に今一度ご確認いただくことがよいと思います。今与えているペレット量で今の体重が維持できている様子が見られています。また牧草をもりもりと食べてくれていますので、とても良好な状況ともいえると思います。今後も体重が少しずつでも増えてくるような様子があれば、一日量が1.5％量となるように制限していただくことも必要になってくると思います。今の環境で体重がどう変化するのか、そしてうさぎさんの様子や食欲と排泄の状態もよく観察いただきながら、その状況に合わせて判断していただくことになりそうです。制限されたペレットではあっという間に完食してしまう様子もあると思いますので、食べたいだけ食べてもらえる牧草をより与えていただきたいと思います。牧草にも種類がたくさんありますので、複数のものを与えていただくこともお勧め致します。いろいろな牧草が食べられることで、食事内容の幅も広がります。また野菜なども試してみていただくこともよいと思います。牧草も野菜も食べられるものが増えることで、食欲が落ちた時に食べたいものをうさぎさんが選ぶことができる環境を与えられますので、好みのものを探してみていただきたいと思います。野菜なども初めて与えていただくときには与える量はごく少量から試してください。お腹の調子が不安定になる場合もありますので、様子を見ながら与えていただくことが必要です。そしてよいとされている野菜でも、たくさんを与えない、同じものを継続して与えないなどの注意点もありますので、飼育書なども確認していただきながら試してみていただきたいと思います。ただしうさぎにとって牧草が何よりも重要な食事ですので、こちらを食べてもらえる環境となるように食事内容を考えて与えていただくことが必要です。