見られる行為からは、５ヶ月の男の子のトイレの縄張りの認識が、自分のケージの中のトイレにはないと考えられるようです。トイレ自体は理解しているようですが、その場所がもう一方のうさぎさんのトイレということですので、男の子のうさぎにとっての縄張りの使い方に、特徴があるといえるようではないでしょうか。また、年齢的にも思春期を向かえていても不思議ではないですから、自分の縄張りを示すためにも、もう一方のうさぎさんのトイレに自分のにおいをつけるという行為を行っているのかもしれません。基本的に縄張りはそれぞれを与えていただくことが望ましいことです。もう一方のうさぎのケージに入ることができる環境は、あまり好ましくありません。性別の違ううさぎですので、避妊や去勢の手術をしているなら話しは違ってくることですが、そうではないというならば年齢的にも、お互いが与えたり感じたりするストレスにも関係してくることなのだと思います。問題点としては、半日我慢してしまうということと、他の子のケージの中のトイレというところなのだと思います。うさぎは、日中は行動が穏やかになり休息している時間ですので、それに伴い食事や排泄も少なくなります。この場合に少なくなる排泄であれば、生理的に見られるものですので心配はありません。ただ、トイレの場所に行くまでずっと我慢しているということであれば、トイレの縄張りを改めて教えてあげることが必要なのだと思います。トイレだけではなく、このうさぎさんの縄張りを改めて考えていただきながら、その環境を与えてあげてください。専用の縄張となるように、ケージはそれぞれ別の部屋などに設置して過ごさせてあげることがよいと思います。そしてケージとケージから繋がる遊び場を提供してあげられる環境にしてみることで、新しい環境をどう使うようになるか、自らが縄張りの使い方を見つけてくれることだと思います。この時にどこにトイレを誘導するかということもできるはずです。ケージの中にトイレをさせるのか、サークルなどで仕切った遊び場に設けるのか、うさぎさんの行動も見ながら判断していただくとよいと思います。環境をがらっと変えた時に、うさぎさんを取り巻くものに違いが出来ますので、うさぎさんの行動にも変化が見られることでもあります。今のままの状況では問題も出てくる可能性がありますので、この環境を変えることによりうさぎさんがどうその変化を受け止めてくれるのかということを観察していただきたいと思います。