うさぎさんの食事（ペレット）の量を決める時、その体重という数字だけを見て決めていまいがちになってしまいますが、実はそうではないのです。うさぎさんその子その子ごとの適正体重というものがありますので、その個体を見て判断するということが重要になってきます。骨格や肉付きなどから、その個体ごとの適正体重がおおよそ見えてくるのです。一般的にペレットの与え方は、体重の３％程度（もっと少なめを与えている方も多いようです）を一日量とされていますが、この体重というところがポイントとなってきます。種類ごとの適正体重や、生後４～６ヶ月頃の体重を目安としてペレット量を算出します。ミックスのうさぎさんの場合は、その種類での目安の体重がありませんので、この場合は特にうさぎさんの骨格や肉付きから見た、その子の適正体重を判断していただくことが必要になってきます。専門家である獣医師から直接診ていただいての結果、体重をしぼるようにということですので、このうさぎさんにとっての適正体重が２.２キロ程度だといえるのだと思います。明確な目安があるということでもありますので、ここを目指しながら、食事の管理や飼育環境なども合わせて整えていただくとよいのだと思います。ただ、この目標体重から換算してみても、これまで与えていたペレット量が多すぎるということはないようではあります。飼い主さんの中で疑問があるということでもありますので、果たしてこの量で健康を維持していけるのかどうか、また、ペレット以外に与える食事内容も含めて、どのような与え方であればよいのかということを、担当の獣医師にご相談していただくことがよいのだと思います。実際にうさぎさんを見ての判断でもありますから、その明確な理由というものも教えていただけると思います。そこで疑問などがあれば、遠慮せずにお聞きしていただきながら、うさぎさんにとってよりよい環境を考えていただきたいと思います。また、ペレットの量ということだけではなく、その品質、年齢にあったペレットであるかどうかということもふまえて考えていただくこともよいのかもしれません。５歳という年齢ですので、シニア向けのペレットなども考慮いただけることだと思います。ペレットの質が変われば、与え方もまた改めて考えていただけることだと思います。そして、いくら目安の体重が見つかったとはいっても、急激に体重が落ちるような環境では、うさぎさんにも負担が生じてきます。徐々に体重が落ちるような、長期的なダイエットを心掛けていただくことが望ましいことだと思います。体調的にも良い結果が見られてきているようですので、うさぎさんの体質改善などにも繋がってくるのかもしれません。今後も体調の変化、排泄物の状態や、うさぎさんの様子などもよく観察していただいて、不安がある時にはすぐに獣医師にご相談していただくことがよいのだと思います。