体重だけを見ると、標準体重と一般的にいわれている重さよりも、小さいうさぎさんだといえるのだと思います。ですが、種類ごとの体重ということのほかに、その子の適正体重といえるものもあるのです。骨格や肉付きなどで、その子がどの程度の大きさになるのか、適正はどのぐらいなのかということがある程度計り知れるのです。触った感じが骨張っていない、ゴツゴツしたりしていないのであれば、７００gではあっても痩せているとは言い切れない場合もあるのです。これは体重が一見多いように見えるオスうさぎさんにも同様にいえることなのです。一度専門店や獣医師に、それぞれのうさぎさんの適正体重をみていただくとよいと思います。食事の内容に関しては、成長からいえばペレットの量をしっかり管理していただく時期でもありますので、一握りがどのぐらいの量なのかをお調べいただくことも大事なことです。それぞれのうさぎさんの適正体重の３％～５％量を朝夕に分けて与えていただくことが望ましいかと思います。牧草もチモシーを主体に与えていただきながら、アルファルファはご褒美的な与えかたで、量を制限していただくほうがよろしいでしょう。それから、繁殖行為といえるマウンティングの行動が見られているようですが、双方のうさぎさん、もしくはいずれかのうさぎさんは去勢や避妊の手術を受けていらっしゃいますか？そうではないという場合には、どうぞ一緒の環境には放さないようにしていただくことが必要だと思います。マウンティングの行為には、繁殖の意味のほかに、縄張りの主張、自分の優位性の主張という意味合いもありますが、成長段階から考えると、それぞれ性成熟に達しているといえます。ということは、妊娠する可能性もあるということになるのです。繁殖を考えているという場合でも、今回のうさぎさんをペアリングするには、リスクがあるといえるでしょう。メスの方が体が小さいということや、種類の違ううさぎさんであるということは、出産時の危険性などや、うまく生まれたとしても赤ちゃんうさぎさんに心配があるということが考えられます。母体や赤ちゃんにも危険があるということです。どうぞこういった繁殖、出産に対したこともよくお考えいただきながら、手術を考えていただくことや、そうではないのであれば一緒の環境にしないということを徹底していただくことが必要だと思います。